Webサイトは大きく分けて、下記の7種類に分けられます。
さらに細分化することもできますが、大まかにしてもこれだけの種類があります。
用途や目的によって、適したサイトの形式は変化してきます。そのためクライアントがどのような目的でサイトを作るのかをヒアリングする必要があります。
どのサイトの形式がどんな効果をもたらすのか。サイトの役割をそれぞれ確認していきましょう。
主に企業のホームページとして使われます。企業情報は勿論、ブログ・広報まで全てが載せられるサイトです。
企業の顔とも言える大切なものであり、第一印象がかなり重要になります。
主に仕事を依頼したいお客様や、採用のために企業の情報を得たい方がターゲット層となります。
企業全体の雰囲気を合わせつつ、ターゲット層にどういう印象を与えるかが重要となります。
例えば、このような企業がコーポレートサイトを運用しています。
第一に、「ここは和菓子を販売している会社だ」とみた瞬間にはっきりわかります。
こちらは別の事業を設けているわけではないですが、オンラインショップを設置しています。
商品紹介と購入ページを区別した、すっきりした見せ方ですね。
引用元:株式会社 虎屋
コーポレートサイトとの違いは、サービスサイトは事業内容をより詳しく知ってもらうためのサイトです。
主にターゲット層が違う場合や、情報を分けないと使い勝手が悪くなる場合には、サービスサイトを運用するのが得策でしょう。
例えば、ミスタードーナツを例に挙げましょう。実はミスタードーナツは、ダスキングループのフード事業です。元々はクリーンサービスを行なっているのが有名ですね。
ですが、ミスタードーナツ自体もかなり大きな事業です。さらに季節ごとのイベントやメニューの紹介等、通常のコーポレートサイトと同等の情報量があります。
だからこそ、同じサイト内に事業内容を載せるのではなく、サービスサイトを設けています。このように、運営会社が同じでも系統が違うサービスがいくつかある場合に、サービスサイトは用いられています。
勿論コーポレートサイトと統合して運用している企業もあります。事業内容やターゲット層から見極めて運用するのがいいですね。
サービスサイトと同じように、商品やサービスを紹介するサイトです。サービス内容を主要に伝えるのがサービスサイトですが、商品の閲覧から決済まで完了できるのがECサイトです。
例えばユニクロであれば、ユニクロの会社紹介がされているサイトとは別で、オンラインストアがあります。
この場合、オンラインストアがECサイトになります。
ECサイトの利点として、営業時間や休業日の概念がないため、いつでもどこでも取引が可能です。
ただ、クレジットカードでの決済方法や個人情報の取り扱いもあることから、セキュリティー面は厳重にする必要があります。
つまりサイト制作には時間がかかり、その分制作費用もかかります。もしコストを抑えたい場合は、楽天やメルカリ等を利用するのも手です。
ただ、サイトの雰囲気を合わせたい場合や企業情報とのつながりを持たせたい場合。その際はECサイトの導入を検討してみてもいいでしょう。
参考サイト:ユニクロ公式
その名前の通り、プロモーションのためのサイトです。
商品やサービスに関する情報をWeb上で発信し、認知度向上や販売促進につなげるサイトのことです。
実際にサイトに訪れた人が、興味をそそるサイトである必要があります。
小学館の100周年特設サイト。コンセプトやテーマがはっきりしているのがプロモーションサイトの最大の特徴です。それがよく表れているサイトですね。
動く文字や、マウスの動きで背景が変化する仕様。大人から子どもまで楽しめるように、工夫が凝らされています。その結果、思わずページの最後までスクロールしちゃいますね。
参考サイト:小学館100周年 特設サイト
企業が提供する商品やサービスについてのブランドを認知してもらうサイトです。最終的に、販売促進を目的としています。
印象的なコピーライトや、目を惹く画像をメインに用いることで、主力な商品をより多くの人に見てもらうことができます。
例を挙げると、日清食品が魅力的なサイトを多く作っているので、そちらを紹介します。
まず、こちらが日清食品のコーポレートサイトです。サイト内にある製品ページから、それぞれの商品のブランドページに遷移することができます。
例えばどん兵衛のブランディングページはこんな感じ。
自動的に動いたり、色が変わっていく仕様のため思わず全てのページを見てしまいますね。
日清食品では、一つ一つの商品で魅力的なサイトが設けられているので、販売促進に大きく繋がります。他の商品のブランディングサイトも面白いものばかりです。
各々で検索してもらうことで見つけられる可能性もあります。そのためにまず認知をしてもらう必要があるでしょう。
公式サイトやSNSと連動させると見てもらいやすいので、積極的な発信・運用が必要です。
参考サイト:日清のどん兵衛
その名の通り、採用・リクルートに特化したサイトです。
事業が大きい企業などは、採用サイトを別で設けています。
例えばユニクロのような大きな企業であれば、オンラインストアだけでかなり大規模です。これだと採用情報が埋もれてしまうかもしれません。
ですので、採用ページを分けて用意することで、採用情報を目的した人にとって親切な設計になっています。
参考サイト:ユニクロ 日本採用
実は、メディアサイトと言ってもさらに詳細に区分分けできます。
ニュース等の記事を書いている一次メディア。SNSなどのソーシャルメディア。そのSNSの情報をジャンルごとにまとめた形式のまとめサイト。
一番イメージがつきやすいのは、ブログなどをまとめたオウンドメディアの形式かもしれません。
こういった情報をまとめ上げ、それぞれのターゲットに向けて発信しているのがメディアサイトです。
こちらは、デザインの面白さやデザインする楽しさを伝えるメディアサイトです。
デザインの細かい事例を、メディアの形で楽しく発信してくれています。
こういった、一つの専門分野についてまとめているサイトは何度でも見てしまいますね。
だからこそページの遷移をわかりやすくしたり、長時間見ても飽きのこないデザインにする必要があります。
このように、目的によってデザインの方向性も決めていくことができますね。
参考サイト:MdN Design Intractive
以上がWebサイトの種類になります。
Webサイト制作において、種類や役割の把握は重要です。今回で説明した中でも、似た役割のサイトも多かったと思います。
クライアントとのすり合わせのためにも、ぜひ知識を深めて制作に臨んでみてください。
関連記事