中小企業で社内ネットワークを構築したいけど、ルータはどれを選べばいいのか?
私は、性能や管理面、耐久性などの面から見て、ヤマハのネットワーク機器を選ぶことを推奨します。
これまで10年以上、中小企業の社内インフラを見てきましたが、ヤマハ製のルータを選べば、間違いありません。
今回は、中小企業のネットワーク機器で頻繁に使われるヤマハルータについて紹介していきます。
ヤマハ製ルータの最大の特徴は、通信の安定性が高いということです。
社内ネットワークは繋がることが大前提になるため、ネットワーク機器の良し悪しに関して、普段意識することはないと思います。
中小企業の経営者やシステム部門がない組織の決済者の多くはこのように考えます。
しかし、通信が安定することは、事業運営においてとても重要なことです。
電気が消えたら仕事にならないのと同じように、インターネットが遮断されたら仕事になりません。
当たり前のことを維持するために、しっかりとしたネットワーク機器を使用する必要があるわけですね。
現在、ヤマハでは5種類のVPNルータと3種類のVoIPルータが生産・販売されています。
VPNルータではRTXシリーズとして以下の5つです。
RTX5000、3500シリーズはコマンドのみの設定になります。
5000シリーズと3500シリーズについては、大規模、中規模のネットワークを構築する際のセンター拠点用としての用途が中心になるため、一般的な中小企業のネットワークにおいて使用する機会はほとんどないと理解していただいて構いません。
実際に、私たちもRTX5000、3500を使用するような規模の構築は滅多にありません。データセンタなどの構築に使用するようなレベルです。
スループット(処理できるデータ量)だけを比較した場合、RTX3500よりも2022年9月下旬に発売されたRTX1300が上回っています。
テレワークやオンラインMTGなどで、より負荷のかかるトラフィックを使用するような環境下ではRTX1300の導入を検討してみてもいいかもしれません。
中小規模拠点やサテライト拠点などでは、RTX1220やRTX830といったルータの導入で十分賄えますので、これらを選択することで十分安定したネットワーク環境を確保することができます。
VoIPルータについては現在3種類生産されています。
NVR700W、NVR510は、ONU機能内蔵によりオールインワンで処理できる点が特徴です。わざわざONUを置くことなく、省スペースで設置することができます。
ひかり電話の設定もこれ一台で可能になりますので、非常にシンプルな構成が可能になるのが特徴です。
さらに、NVR710では、内蔵無線WAN機能が搭載されていますので、キャリアSIMカードを挿入することにより、インターネット接続サービスが利用できます。
建物や設備の構造の問題や、仮設オフィスなどで使用する際に便利な機能です。
ヤマハルータで構築するVPN環境は安定した通信環境を確保することができます。
リモートワークやテレワークなどの普及によりセキュリティの関係上、外部から社内ネットワークにアクセスする機会が多くなったのではないでしょうか。
社内の共有ファイルだけでなく、IPアドレスによる接続制限などによるセキュリティ対策では、VPN接続は必要不可欠です。
VPNについては市販のルータでも構築可能ですが、接続時の安定感に雲泥の差があります。
とりわけ、市販のルータはVPN環境を構築することを前提にしておらず、設定後のトラブルが散見されました。
保守面においても情報が少なく、カスタマーサポートの充実していません。
その点、ヤマハルータはVPN接続を前提とした機器設計になっているため接続時の安定感が大きく上回るのです。
さらに、通信障害や接続エラーが発生した際にも設定例やサポートが充実している点も安心できます。
過去の、市販されているルータでVPNを構築した(価格的な問題)経験がありますが、接続できない、通信が途切れるといったトラブルが絶えず、最終的には無駄な取り組みになってしまったこともあります。
それ以降、VPN構築で市販のルータを使用することは一切、行わないようにしています。
仮に、市販ルータで構築するよう依頼を受けた場合は、必ず断りを入れるようにしています。
社内の通信環境は繋がることが当然で、前提になりますが、安定感があり耐久性の高いネットワーク機器を導入して初めて成立することも忘れてはなりません。
ヤマハのルータは中小企業のネットワーク機器におけるシェアとしてはトップクラスになります。
なので、ネットワーク下部に設置するようなUTMやスイッチ、HUBなども上位ルータにあたるYAMAHAルータとの相性がよく、最近ではクラウドサービスとの接続を前提とした設計も考量されています。
UTMのようなセキュリティ機器、AWSやMicrosoftAzureのようなクラウドサービスとのVPC接続に関してもドキュメントが非常に充実しており、フレキシブルなネットワーク環境を構築することができるのがヤマハルータの特徴でもあります。
他にもポート間の通信を制御したり許可することも可能ですし、VLAN機能を用いて、ネットワークそのものを制御することも可能です。
また、同じヤマハ製のネットワーク機器であれば、LANマップ機能を使用することで、ネットワーク上の機器をルータの管理画面によって一元管理することもできます。
運用上の手間が大きく軽減される点は管理者にとっては非常にありがたいですね。
中小企業のビジネスの現場では、ネットワーク機器に対する意識がそこまで高くないのが実情です。
社内SEを置くほどの業務量もなく、少しパソコンに詳しいような営業マンが管理しているケースも多々あります。
業務レベルで扱う機器として、家電量販店で市販されているような機器を設置している組織も多くあります。
しかし一定以上、例えばネットワークに接続する機器が10台以上あるような組織では、一度ネットワーク環境をしっかり見直すべきだと思います。
テレワークやオンラインMTGも普及している昨今では、通信トラフィックが大きく上がっているのが実情です。
このような状況下においても、未だルータやその配下のネットワーク機器が以前の状態のままであれば、そこがボトルネックになる可能性は十分あり、遅延や遮断といったトラブルが発生する可能性は十分考えられます。
安定したネットワーク環境は業務に必要不可欠です。
ぜひ、あなたのネットワーク環境を一度確認してみて下さい。
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