私たちは日々、検索エンジン最適化を目指し、奮闘しています。どの企業もSEO対策に注力していることと思います。
今までの常識であるテキスト検索のみでは、変化するユーザーニーズへの対応が難しくなってきました。そこで注目したいのが「ビジュアル検索」です。今回は、「ビジュアル検索」について解説させていただきます。ECサイトを経営されている方は特に、最後までご覧ください。
一般的な検索方法として、キーワードを入力するテキスト検索が挙げられるかと思います。しかし、ビジュアル検索ではテキストを使用しません。その名の通り、画像データを基に検索を行います。スマートフォンで直接撮影した画像をサイトコンテンツとマッチングすることによって検索が可能となります。AI技術の精度が上がったことや検索ユーザーの傾向により、勢いを見せています。
例えば、「雑誌で見かけたあのシューズが欲しい」など情報が曖昧な状態にあるとき。テキストだけでは欲しい答えに辿り着けないことがあります。
現代のユーザーの常識は、素早く情報を仕入れることです。そのため、欲しい検索結果に辿り着けないことはストレスでしかありません。
「形は思い浮かぶのに名前がわからない」や「どんなキーワードで検索したらいいのかわからない」など困ることがありますよね。実際に「スニーカー 黒」とテキストで検索した場合、約4470万件もの商品が表示されました。
特定のものでなく、黒のスニーカーの何かであれば、問題ありません。しかし、思い浮かぶものが具体的にあった場合はどうでしょうか。
何万件という情報の多さとその中から見つけ出す手間を想像し嫌気が差し、そっと画面を閉じてしまいます。ゆえに、情報量が多いからこそ抱えるユーザーの心理は、企業にとって重要な課題です。
それを解決できるのが、「ビジュアル検索」です。アップロードした画像に類似する商品のみが検索候補に上がってくるため、効率的に答えに辿り着くことができます。ECサイトは特に、この技術の導入を進めており、より直感的な検索が可能となります。ユーザーの購買意欲が高いうちに商品を提示できるため、売上促進にも繋がります。ECサイトであれば、ぜひこのビジュアル検索を活用したいものです。
では、その仕組みはどんなものでしょうか。
ビジュアル検索は画像のピクセル値やalt属性を分析して、類似した商品を検索結果として表示します。実はこのテクノロジーはそれほど新しいものではありません。以前からGoogleなどに登場していました。しかし、近年のAI技術の進歩により、より高度な情報処理能力に基づいた検索が可能となり注目を集めるようになりました。
ビジュアル検索が行えるアプリは以前に比べ、多くなりました。今回は代表的な2つをご紹介させていただきます。
Googleアプリで、ビジュアル検索が可能です。
アプリ内ホーム画面のカメラアイコンもしくは写真内を検索をタップします。すると黒い画面に切り替わり、撮影や写真の選択が行えます。
Google Lensで参考にしているものはalt属性です。alt属性の正しい設定がビジュアル検索を成功させる重要なポイントとなります。
alt属性は、その画像が何を表しているのかを示すテキスト情報です。正しい情報を設定することができれば、ビジュアル検索においてより正確な情報を届けることができ、購買に繋げることができます。
Amazonアプリで検索することができます。
ホーム画面にあるカメラアイコンをタップします。写真を撮影するだけで、類似商品を表示してくれます。Amazonのように多種多様な商品を扱っているようであれば、より効率的に欲しい商品に辿り着くことができます。
ビジュアル検索とは画像データを基に検索する方法です。言語化しづらい検索を可能にし、テキストのみでは対応できない部分を解消してくれる新しい常識となります。ビジュアル検索のみになっていくことはなく、テキスト検索とビジュアル検索でお互いを補足していくのではないでしょうか。ユーザー心理を理解し、快適に使用してもらうために私たちは考えていかなければなりません。
関連記事