デジタルマーケティング

GA4の初期設定方法を解説 | 誰でも簡単に設定可能な2パターン

GA4の初期設定方法に関して、実際に設定の流れを確認しながらアカウントを作成していきます。

GA4の初期設定方法には、数パターンの方法があります。その違いと特性についても理解しながら、手順に沿って確認していきましょう。

GA4の初期設定で覚えておきたい『GA4プロパティ』という概念

これからGA4の初期設定の基本となる『プロパティ』について設定していきます。

GA4のプロパティは、Webサイト、アプリ。または両方のレポートやデータをまとめます。プロパティは1アカウントにつき、最大100個まで追加することができます。

UA(ユニバーサルアナリティクス)の構造は、アカウント>プロパティ>ビューとなっていますが、GA4では構造が少し変わります。

GA4の構造は、アカウント>プロパティです。

ユニバーサルアナリティクスの構造
UA(ユニバーサルアナリティクス)の構造
Googleアナリティクスの構造
GA4の構造

GA4の初期設定方法は大きく2パターン

GA4の初期設定には、2つのパターンがあります。

  • 1つ目は、Googleアカウントを作成してGA4を新たなWebサイトに設定する
  • 2つ目は、UA(ユニバーサルアナリティクス)導入済みサイトに新たな設定をする

GA4の設定は簡単に設定できます。以降で解説する手順に沿って解決していきましょう。

GA4の初期設定方法その1:新たなWebサイトに設定する

新たなWebサイトにGA4を設定する際には、最初にGoogleアナリティクスのアカウントを用意しましょう。

最初にアカウントの設定をする

Googleアナリティクスの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成します。

Googleアナリティクスの設定画面
Googleアカウントを作成したらGoogleアナリティクス作成画面から設定を開始

続いて、アカウント名を設定します。アカウント名はアルファベットでも日本語でも構いません。ですが、ご自身が管理しやすいアカウント名にすることを推奨します。

GA4アカウントの設定
アカウント名は分かりやすいものを用意する

アカウント名を入力し終えたら[次へ]をクリックします。

プロパティの設定を行なう

次に「プロパティの設定」を行います。

プロパティ名もアカウント名と同じように管理しやすい名前にしましょう。

プロパティは1つのアカウントにつき100個まで作成することができるため、複数作成する場合、分かりにくい名前にすると管理が大変です。名前の作成においては一定のルールを設けるようにします。

レポートのタイムゾーンは、Webサイトの対象となる地域で結構です。日本なら「日本-(GMT+9:00)」とします。通貨に関しても日本円(JPY¥)で問題ないかと思います。

詳細オプションを表示をクリックすると、UAプロパティの設定に関する情報入力画面が開きます。「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」の”右側にあるマーク”をからに動かすことで「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」が行なえるようになります。

ウェブサイトのURLを入れて、

  • Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクスのプロパティを両方作成する
  • ユニバーサル アナリティクスのプロパティのみを作成する

のいずれかを選択します。

「Google アナリティクス4 とユニバーサル アナリティクスのプロパティを両方作成する」にチェックを入れた場合、このオプションでは、接続済みのサイトタグを使用するプロパティが 2つ作成されるので、ウェブサイトへのタグの実装は 1 回で済みます。

GA4のプロパティ設定画面
プロパティの設定画面

入力が完了したら[次へ]をクリックします。

ビジネス情報の提供をする

最後に自身のビジネス情報を入力します。

ビジネス情報の提供画面
ビジネス情報の提供画面

入力が終わったら[作成]をクリックします。

その後、利用規約のポップアップウィンドウが出てきますので[同意する]にチェックを入れて進みます。(*同意しないバイアは先に進めませんのでご注意下さい)

以上でGA4のプロパティの作成が完了しました。

ウェブストリームの詳細を確認する(GA4とUAを同時に設定する場合)

GA4とUA(ユニバーサルアナリティクスを同時に設定する場合は、自動的にウェブストリームと呼ばれるウェブサイトデータの取得設定が作成されます。

ウェブストリームの詳細画面
ウェブストリームの詳細

データの測定においてGTM(Googleタグマネージャー)を使用する場合は、ここで発行されるGから始まる測定IDが必要になるので、ここからコピーしておいて下さい。

Googleからのメール配信の設定をする(初回のみ)

最後に、Googleからのメール配信の設定を行います。

必要な箇所にチェックを入れて[保存]をクリックすれば設定は完了です。

Googleからのお知らせ設定(初期ではチェックが全て外れている)
Googleからのお知らせ設定(初期ではチェックが全て外れている)

こちらは初回アカウント作成時のみ設定となります。

GA4の初期設定方法その2:UA導入済みのサイトにGA4の設定をする

現在、UA(ユニバーサルアナリティクス)を使用しているウェブサイトにGA4の初期設定をする場合は、簡単に設定できます。

大まかな手順は次の通りです。

  1. GA4設定アシスタントを利用
  2. 確認作業(ちゃんと計測できているか)

すぐできますので、実際に画面を見ながら進めていきます。

GA4設定アシスタントを利用する

「GA4設定アシスタント」はUAのプロパティページから利用できるウィザードページです。この機能を使うことでUAを使いながらGA4プロパティを新たに作成することができます。

UAの「プロパティ」から対象となるユニバーサルアナリティクスプロパティを選択します。

GA4プロパティを設定する
GA4プロパティを[GA4設定アシスタント]で新たに作成する

プロパティのGA4設定アシスタントをクリックします。

GA4アシスタントを開く
プロパティの作成>GA4設定アシスタントと展開

その後、[新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する]の[ようこそ]をクリックします。その語、UAプロパティで設定した基本設定を引き継いだGA4プロパティが作成されます。

GA4プロパティが作成されますが、これによってUAの設定に影響があることはありませんのでご安心ください。

「既存のタグを使用してデータ収集を有効にします」の左側にあるチェックボックスにチェックを入れた後、「プロパティを作成」をクリックするとGA4プロパティが作成されます。

これで設定は完了です。

設定が完了したら、リアルタイムレポートを確認して、データが受信できているか確認してみましょう。

プロパティ作成時の注意点

「既存のタグを使用してデータ収集を有効にします」の左側にあるチェックボックスにチェックを入れた後、「プロパティを作成」をクリックするとGA4プロパティが作成されます。

先ほど、このようにお伝えしましたが、チェックボックスが使用できないケースがあります。この場合、既存のAnalitycsタグを再利用できません。手動でタグ設定が必要になります。

このケースでは、ウェブサイトに設定しているタグが[analytics.js]を使用している場合やCMSやウェブサイト作成ツールを利用している場合、GTM(Googleタグマネージャーを使用している場合などが想定されますので注意が必要です。

以上がGA4の初期設定方法になります。

GA4のプロパティ設定とデータストリームについて

GA4の新しい機能として、ウェブサイトやアプリからGoogleアナリティクスへのデータの流れを測定できます。Web用、アプリ用(iOS、Android)の合計3種類があります。

GA4の設定では、一つのGA4プロパティで複数作成できるため、ウェブとアプリをまたいだ測定が可能になりました。(UAではウェブとアプリをまたいだ測定はできませんでした)

この点は、テクノロジーの進化によって、ページという概念のないアプリが充実していることも大きな理由です。

2023年7月1日よりUAは標準プロパティで新しいデータの処理ができなくなります。できるだけ早めにGA4の設定を行い、並行環境で慣れておくことをお勧めします。

この記事を書いた人

その他記事はこちら

櫻井 邦則

代表取締役

1982年生まれ。 趣味はブログとゴルフ。 ブログでは検索スコアを上げるために、ゴルフではスコアを下げるために日々奮闘しています。

その他記事はこちら

関連記事