今日は生憎の雨でした。私は退社が遅くなり知人との待ち合わせの予定時刻に間に合わせるためにタクシーに乗りました。車内のモニターにはCMが流れていましたが、その中の一つが有名なマーケティング企業の広告でした。
私はその企業の広告をSNSでも見たことがあります。その広告が印象に残っているのは、その広告に出ているイメージキャラクターが非常にユニークであるからです。広告主はあらゆるPPC広告のランディングページで有名なコメディアンを起用していています。
まさに、インフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングに関する記事を随分昔に出しているのを覚えているでしょうか。
今回は、インフルエンサーマーケティングに関する2回目の記事になります。この記事の中でインフルエンサーマーケティングが、私たちのマーケティング活用に対してどのような影響を与えるのかについて考えてみたいと思います。
もし、インフルエンサーマーケティングに関する1回目の記事『インフルエンサーマーケティングの基本:最低限知っておくべき知識とは?』をご覧になっていない場合は、最初にそちらをご確認いただくことをおすすめします。
インフルエンサーマーケティングとは、世間的に影響力のある人物や認知度や好感度が高い人物が、ブランドやサービスをプロモーションするマーケティングの手法になります。
インフルエンサーと呼ばれるような人は、影響力や知名度が高いこと、SNSで多くのフォロワーをかかえている人物のことを指します。
インフルエンサーマーケティングの歴史は意外に古く、1960年代から使われているマーケティング手法です。
ソーシャルメディアの人気が高まっている中で、多くの熱狂的なファンを持つインフルエンサーが誕生しました。彼らは、自らのフォロワーに対して、直接的にメッセージや情報を発信できるという点で絶大なパワーと影響力があります。そうした点では、よくも悪くも大きな影響力があると言えます。
ですが、多くのフォロワーを抱えているインフルエンサーであれば、”誰でも構わない”というわけではありません。そのインフルエンサーのフォロワーの層が自社の商品やサービスと合致しているかどうかを確認したり、自社の商品に対して知識や理解があるかどうかを確認する必要があります。
そして、インフルエンサーに対して高圧的な態度を取ってもいけませんし、極端に下手に出る必要もありません。
お互い対等なビジネスパートナーとして、取り組みをコントロールする必要があります。実施には、成功事例の裏に埋もれている失敗事例が数多く存在しているということをしっかりと理解しておかなければなりません。
インフルエンサーのタイプも『ミクロ』と『マクロ』の2つのタイプに分けることができます。
ミクロ-インフルエンサーは、フォロワーが10万人以下のタイプです。
マクロ-インフルエンサーは、フォロワーが10万人以上で、100万人またはそれ以上のアカウントユーザになります。
インフルエンサーマーケティングを成功させるために、事業者は、自分たちにあったインフルエンサーとタイアップする必要があるのです。
これは、フォロワーの数だけの話をしているのではありません。例えば、フォロワーが100万人のインフルエンサーでも、そのフォロワーの大部分が、自分たちのサービスの対象とはならないのであれば、マーケティング的には効果が期待できません。
それよりも、フォロワーの数が少なくても、オーディエンスの層が自社のサービスと合致していれば、費用対効果の高いマーケティング活動が可能になることが予想できるからです。
あなたの商品を適切なターゲットオーディエンスに対して、高品質なコンテンツとして配信してくれそうなインフルエンサーを選ぶようにする必要があるのです。
感染症拡大の影響もあってか、オンラインエンターテイメントの利用者数は鰻登りでした。そしてインフルエンサーのフォロワーの数もその期間で劇的に伸びたと言われています。
これは、これまで外出していたユーザが自宅に滞在する時間が長くなり、インターネットやSNS、動画配信サービスなどの利用時間が長くなったことが、少なからず関連しています。その結果、これまでの伝統的なマーケティング戦略に触れる機会が減って、オンラインマーケティングが大きく加速したのです。
statista.comによれば、2020年の企業のビジネスにおけるインフルエンサーマーケティングに費やした費用は、317億円と試算されています。そして、この数字は2025年には2倍以上の720億円にまで拡大すると予想されています。
上のチャートをご覧下さい。予想通り、YouTubeが最も利用されているSNSプラットフォームとしてTOPに表示されています。
既に、何度も耳にしているとは思いますが、動画コンテンツを出し続けることは企業のマーケティング戦略においては、優先順位の高い項目となっているのです。
商品やサービスによっても変わってきますが、動画コンテンツはYouTubeだけでなく、TikTokやInstagramのストーリー、リール動画など状況に応じて使い分けることで、より効果の高いものになります。
ブランド認知を高めるために、SNS投稿、動画、画像、そしてキャンペーン広告でコラボすることは、とても親和性が高い取り組みです。インフルエンサーには、SNS領域におけるマーケティング活動を担っていただき、その対価として報酬を支払います。
SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーは、多くのフォロワーに対して影響力があり、自社ブランドや商品を購入するために背中を押してくれる役割を果たすのです。これは、一般的なSNSアカウントユーザには到底できることではありません。
ここで過去に多くの注目を集めた事例の一つを紹介したいと思います。
仮に、あなたが”CYBER”という製品を新たに発売したとしましょう。インフルエンサーに商品を紹介してもらえば、正しいオーディエンスに対して、製品をプロモーションしてもらえます。広告を出す代わりに”CYBERを箱から取り出す様子を撮影した動画”、もしくは、”CYBERをどのように使うかを紹介する動画”を活用しました。
これは、インフルエンサーを活用して、そのブランドを認知してもらうためのメッセージとしては一般的なマーケティング手法です。多くのマーケティング戦略と同様に、インフルエンサーマーケティングにも長所と短所があります。インフルエンサーの活かし方次第で、あなたの商品とサービスは大きく飛躍することになるわけです。
インフルエンサーマーケティングで成功するためには、以下の要素が必要です。
キャンペーンで成功するためには、良質でキャンペーン対象のサービスや商品と親和性の高いフォロワーを多く抱えているような、自社にとって最適なインフルエンサーを選ぶことが重要です。
これは、インフルエンサーマーケティング戦略において最も重要なことです。インフルエンサーと企業側が、綿密な体制でコンテンツを作り、そしてインフルエンサーは、企業がオーディエンスに伝えたいメッセージをはっきりと理解している必要があります。
つまり、インフルエンサー自身がそのサービスやビジネスについて一定水準で理解していることが求められるわけです。これは、コンテンツを作成して、発信する立場にあるのであれば当然のことです。
”一流のインフルエンサー”はあなたの製品やサービスに対して最も理解しようとします。
キャンペーンを成功させるためには、両者が納得できるようなフェアな価格設定であることが重要です。
広告キャンペーンの効果を測定することは、企業のマーケティング戦略において大切なパートの一つです。インフルエンサーマーケティングでは、Google広告のようなPPCキャンペーンと比べて、正確な測定指標がありません。そのため、エンゲージメントに関してはきちんと測定するようにしましょう。いいね!やシェア、コメントだけを気にしているようでは、データをチェックしているとは言い難いです。
ソーシャルメディアの利用者数が増えて広く一般的になってきた今では、多くのファン(フォロワー)を抱えているユーザはインフルエンサーとしてマーケティングの世界で注目されています。
フォロワーに対して直接的な繋がりを持っているインフルエンサーはマーケティングの世界で大きなチャンスを手にしています。マーケティングキャンペーンでインフルエンサーを活用する際には、あなたの企業メッセージを正確なオーディエンスに対して届けられるアカウントを選択する必要があるのです。
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