「ヒアリングシートってどうやって作るの?」
「どんな項目を入れたらいいのかわからない!」
そんな悩みをお持ちデザイナーの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では、そんな方に向けて、効果的なWeb制作でのヒアリングシートの作り方を解説します。
打ち合わせの前の準備のお供に、ぜひお読みください。
本題のヒアリングシートの作り方に入る前に、ヒアリングとは何か確認しましょう。
ヒアリング(hearing)
ヒアリングはビジネスシーンにおいて、「相手の話を聞いて情報を収集すること」を意味します。特に、自社のサービスを売り込む・改善するために、打ち合わせ中にお客様のニーズを聞き出すニュアンスが強いです。「ヒヤリング」と表記される場合がありますが、意味は「ヒアリング」と同じです。
引用元:jopus ヒアリングとは・意味
上記をWeb制作において解釈すると、お客様とはクライアントであり、ニーズは要望に置き換えることができます。
つまり、ヒアリングは「クライアントの要望を聞き出し、収集する」こと。
クライアントの要望を明確にすることで、ミスコミュニケーション(イメージとちょっと違う…など)を防ぐことができます。さらに、集めた情報からクライアントも気づいていない問題を発見し、改善を提案することも可能です。
次に、本題のヒアリングシートとは何かを確認しましょう。
ヒアリングシートとは文字通り、前述のヒアリングをまとめたシートのことです。
では、なぜヒアリングシートを作る必要があるのでしょうか?
これには大きく分けて、2つの目的があります。
まず、1つ目はヒアリングを効率的に行うという目的です。
これは、事前にクライアントに聞きたい要件をまとめることができるから。そして、聞き出した情報をすぐに書き留め、社内に共有することができるから。
そして、2つ目は必要な情報に抜け漏れがないか確認する目的です。
ヒアリング項目や情報をまとめて管理ができると、聞き漏らしに気付きやすくなります。また、後々クライアントから追加の要望があった時、再見積もりの時などに情報を見返すことができるため役立ちます。
まず、ヒアリングシートに入れるべき重要な項目を確認しましょう。
それは、クライアントの情報とデザイン関連とに分けることができます。そして、これらはそれぞれ以下のようになります。
クライアントの現状調査、ターゲット、Webサイトを作る目的
サイトの雰囲気、イメージカラー、希望のフォント、完成イメージの参考サイト
ヒアリングはクライアントの要望を聞き出すこと、と確認しました。そして、クライアントの要望を聞き出すための前提として、現状を知る必要があります。
現状を知ることで、クライアントが抱える課題も理解・発見しやすくなります。さらに、クライアントのターゲットが分かればそれに合ったサイト作りが可能です。
また、制作目的を明らかにすることで、配置コンテンツも調整ができます。
(1つの商品を売りたい場合はLPにして、購入を誘うコンテンツ配置・導線にするなど)
そして、齟齬をなくすため、デザインについての要望も深掘りしておく必要があります。
特に、完成イメージの参考サイトは重要です。なぜなら、予め完成のイメージを共有しておくことで、完成後のミスマッチを格段に減らすことができるからです。
ヒアリングシートの作成時に最も注意しなければいけないことは、専門用語をできるだけ使わないようにすることです。なぜなら、クライアントはWeb制作の細かな知識はないことが多く、Webにも詳しくはないことさえもあるから。
そのようなクライアントに専門用語で話しかけても、正しく理解できず、正確なヒアリングができなくなってしまいます。
1度テンプレートとして使用できるヒアリングシートを作成したら、毎回1からシートを作成する必要がなくなります。
しかし、聞くべき内容はクライアントごとに少しずつ異なってくるので、変更などの調整が必要で
す。
いかがでしょうか。
ヒアリングシートを使うことが、Web制作においてどのくらい有効かがお分かりいただけたでしょうか。ヒアリングを効率化し、クライアントにより良いWebサイトを届けられるよう活用していきたいですね。
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